Birth day
・・・今日は私の誕生日。
なのにね、朝から誰もいってくれないの。
家族からさえも・・・。
「誕生日おめでとう」って。
おめでとうじゃなくていい。
「誕生日だね」って言ってくれるだけでもいい。
私がこの日に生まれてきた。
私という存在が生まれてきた。
それだけを認識してくれてればいいの。
こんなにも誕生日を忘れ去られるのって、
寂しいことなんだね。
「ご飯だよー!!」
もう夕飯の時間か・・・。
「はーい。」
私は階段を下りて、食卓へと向かった。
そこには私の好物のハンバーグ。
そして家族全員がそろっていた。
「誕生日おめでとう!!」
祝ってくれた。
みんな覚えてたんだ!
こんな時間に・・・
みんな、遅すぎるよ!!
「ありがとう!!」
Birth day (終)