風上 終 合作小説
終
「風とは一体どんな『人』なのだ?」
予想のつかない質問をしてきた・・・
風と聞いたら、普通なら自然現象である人の肌をなでる
空気の流れのことが第一に出てくるだろうに・・・
「人って言われてもな・・・
私もよく分からないの♪」
「・・・そうか。」
「ちょっとガッカリさせちゃった?」
「・・・いや。」
なんか言葉噛み殺してない??
まぁ、いいや。
本当のことだし♪
この後は他愛のない話をした。
他愛のない話と言っても彼の話してくれることは
不思議なことに満ちあふれてたけどね♪
どんな内容だったかはあなたのご想像にお任せする♪
「ねぇ、もう帰っちゃうの??」
「あぁ。まあね。」
「・・・んー、しょうがない!!
また会おうね!!絶対ね!!」
「うむ。また来るとしよう。
お嬢さんにも会いたいからね。」
「・・・!嬉しい!!」
私が・・・人に求められた!!嬉しい!!
「またね♪」
「また会おう」
私は彼が後ろを向いたことを確認すると、
近くの木に飛び乗り、身を隠した。
ちょっとからかってやろうと思ったの。
でも、驚かすどころか私が面食らっちゃった♪
・・・だって、私が様子を見ようと
振り返ってみたら彼がいなかったんだもん♪
彼の代わりに何がいたと思う??
合作小説 風上 (終)