「お爺さんの不思議な話」 お爺さんの思い出7
僕は秘密とか苦手なんだ。
秘密を聞いたその日と次の日は
何とか秘密をばらさずに我慢できたんだ。
でも・・・あと3日もすると我慢できなくなってたんだ。
「・・・。」
「なんか言いたそうだけどさ。どうしたんだよ。」
ダメだ・・・。言えない。彼女の約束だ・・・。
・・・でも・・・
「なん・・・でも、ないよ。」
「・・・何でも無くないだろ!!
絶対に何か隠してるだろ!!」
「・・・。」
「ほら、黙った。お前が隠し事が苦手なことぐらい知ってるよ」
・・・こいつなら、話しても大丈夫かも。・・・うん。
「・・・あの子のことなんだ」
「前言ってた、不思議な子か?」
「うん。よく覚えてるね。」
「不思議なことは気になるからな。」
「・・・その子、風が使える・・・
いや、風が友だちなんだ。」
「へぇ・・・。・・・はっ!?風が友だち!?何それ。
その子、ヤバくね?」
「その子に会えばわかるよ。そんなんじゃないから。」
話しちゃったんだよね。