Collaboration novel 合作小説
セキリュウ・・・凄く考えてくれてる!! 嬉しい・・・! 普通、急に人の名前を 決めてなんて言われたら、 戸惑うよね。 ありがとう。セキリュウ。 「シエラ・ウィンデ。」 「それが・・・私の名前?」 「気に入れば・・・だが。」 綺麗な響き・・・。 これが私の名前・・・。 ・・・どんな…
「こんにちは。またあったね。」 「まさか、本当に!」 ちょっと・・・いえ ・・・かなり信じられない。 「あの時の風の感触はまだ覚えているよ。心地よい風だった。 ・・・熱中症気味の私に少し、風を恵んでくれないか?」 「わっ・・・わかった。」 あの赤い飛ぶものが彼だったな…
彼、何か言った気がするけど 気のせいかな? 風さん、そろそろ弱めてくれる? ・・・ありがと♪ 彼、げっそりしてる。 「くすっ♪ ほんと、来てくれてありがとう♪」 「・・・もちろんだ。約束したではないか。」 「そうね♪ 約束、したもんね♪」 やっぱり約束を守ってくれる…
あ〜あ。暇だな。 夏休みなのに誰も来ない・・・。 ・・・それも、そうだよね。 今の子達はみんな忙しいもんね。 しかもこんなに暑いんだから・・・。 誰も公園になんて来るわけないよ。 ねぇ、風さん。 彼は・・・どうしてるんだろうね♪ 元気にしてるかな? ・・・あ、そう…
「あ・・・あなたは何をしているの?」 あ〜・・・声が上擦った・・・。 「久方ぶりの休暇をもらってね。散歩をしていたんだ。 まあ、夏の暑さにすぐばててしまったけれど。」 え?この人、もう少し若いかと思ったんだけどな♪ 悪い人ではなさそう♪ ・・・そうか。ばてちゃった…
・・・あれ??誰か来た? ・・・大人。この時間は珍しいな♪ なんかこっちに気付いたみたい。 ベンチに座り始めたから休みに来ただけかな♪ ゆっくり休んでね♪ 「ねぇ、風さん?この時間に大人なんて珍しいよね♪」 「ねっ♪私、大人と話したこと無いの。」 「・・・!風さん忘れた…
終 「風とは一体どんな『人』なのだ?」 予想のつかない質問をしてきた・・・ 風と聞いたら、普通なら自然現象である人の肌をなでる 空気の流れのことが第一に出てくるだろうに・・・ 「人って言われてもな・・・ 私もよく分からないの♪」 「・・・そうか。」 「ちょっとガッカ…
承 「お嬢さん、一人で何をしているんだい? よかったら教えてくれると嬉しいんだけど・・・。」 「一人じゃないよ?友だちと話していたの♪」 いつも通りのフレーズで私は答えた。 ・・・この人、誰だろう?? この辺りじゃ見ない人だな。 それにしても私に話しかける人な…