風上 承 合作小説
承
「お嬢さん、一人で何をしているんだい?
よかったら教えてくれると嬉しいんだけど・・・。」
「一人じゃないよ?友だちと話していたの♪」
いつも通りのフレーズで私は答えた。
・・・この人、誰だろう??
この辺りじゃ見ない人だな。
それにしても私に話しかける人なんて
珍しい。
風さんと話してる時は周りから見たら、
私がずっと独り言を言ってる様にしか見えないもん。
そんなの不気味でしょ?
今まで私に話しかけてきた人は
年が上の方でも中学生くらいがせいぜい。
大人で話しかけてくる人は今までいなかった。
にしてもこの人、私に変な目を向けない・・・。
私に真っ直ぐ目を向けてくれる・・・。
初めて。こんな事。
なんか緊張してきちゃった・・・
「あ・・・あなたは何をしてるの?」
どうしよう、大人相手に話すのなんて初めて・・・。
でも、この人何だか不思議な感じがする。
そう思いながら、
私はこの人の眼を見た。
本当に綺麗。
この世界には存在しないような
綺麗な瞳♪
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