「お爺さんの不思議な話」 お爺さんの思い出6
僕はそれから彼女のことばかり考えてた。
風と友だちの少女。
風のことは秘密・・・。
なのにね・・・僕は・・・友だちにばらしちゃったんだ。
「お前、この頃、ぼーっとしてるよな。
なんかあったのか?」
「いや、別に。ちょっと女の子のことを・・・」
「おっ!恋か!?その子のこと、好きなのか?」
「そんなんじゃないよ。」
「なんだ。つまんねぇの。その子ってどんな子?」
「可愛い子だよ。」
「いきなり可愛い!?やっぱ好きなんじゃねぇの?」
「だから、違うって!!」
「クククッ」
「・・・。ただ可愛いんじゃないんだ。不思議な子。」
「へぇ。どう不思議なんだ?」
「それは言えない・・・。」
「何でだよ。」
「彼女との秘密・・・だから・・・。」